■発芽玄米は発芽させた玄米で栄養素もアップしてます!

玄米は白米に比べて栄養素が高く、健康食として知られています。ところが白米に比べて固く、炊きにくいことから余り玄米を食べている食卓は多くないのではないでしょうか?

ところで最近研究の進んできた発芽玄米は、この玄米の炊きにくさという部分をクリアして、普通に白米に混ぜて炊くことが出来るようになりました。

それだけでなく、玄米を発芽させたこの「発芽玄米」は、もともとの玄米よりも栄養素が高くなるという不思議な性質が分かってきました。

これは発芽させることにより、玄米の成分がより稲の成長のために直接役立つように、安定した状態の栄養素から、よりエネルギーに変わりやすい栄養素に変化をすることが原因だと考えられています。いやぁ、良く出来てますなぁ。

■発芽玄米の栄養素は、どうなってるの?

発芽玄米100g中に含まれている主な栄養成分を、わたしたちが日常食べている白米と比べてみましょう。

栄養成分    量   白米との比較

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カロリー   287Kcal 0.85 倍

たんぱく質   4.9g 0.88 倍

脂質      2.4g 4 倍

糖質     58.9g 0.76 倍

ナトリウム   1.5mg 5 倍

食物繊維    2.5mg 3.6 倍

γ−アミノ酸 16mg 10 倍

ビタミンB1   0.35mg 7 倍

ビタミンE    0.98mg 2.25 倍

カルシウム   8.9mg 2.3 倍

マグネシウム 84.4mg 6.5 倍

一番目立つのはγ−アミノ酸(ギャバ)の10倍ですが、他に白米との差が顕著なのは、ビタミンB1、マグネシウム、ナトリウムなどのミネラルやビタミン類です。しかも発芽処理によってフィチン酸が変化することで、玄米の状態では吸収されにくかった鉄分、カルシウムなどのミネラル類の吸収も良くなることが分かっています。

さらにアミノ酸は旨み成分に、デンプンは甘味成分へ変化がおこり、炊き上がりもおいしくなると良いこと尽くめです。

■栄養素と効用

実際に発芽玄米に含まれている栄養素が、どのように身体に良い影響を与えるかを個別にみてみます。

<γ-アミノ酪酸(通称ギャバ)>

脳内への酸素の供給を助け、脳細胞を活性化する働きがあります。

自律神経失調症、動脈硬化や、血栓症、高血圧等に効果が期待できます。

・肝臓や腎臓の機能改善、中性脂肪の減少による肥満防止、

アルツハイマー型痴呆症の予防・改善にも期待ができます。

<γ-オリザノール>

皮膚の老化防止の作用があります。

更年期障害などにも効果的で、安全性も高いです。

化粧品・食品・医薬品業界で広く使用される信頼性のある栄養素です。

・不貞愁訴の緩和・自律神経失調症の緩和

<フェルラ酸>

・活性酸素除去の特性があります。

コメヌカなどに含まれるポリフェノールの一種で強力な抗酸化作用があります。

認知症の予防にもよいとされています。

<フィチン酸(IP6)>

尿路結石や腎結石の予防、歯垢形成の抑制に効果があるとされています。

また他にも、抗がん作用や抗腫瘍作用、抗酸化作用などが認められ

がん治療への応用が期待されている成分です。

・抗癌作用 ・抗酸化作用

*穀類や豆類に含まれており、植物由来の安全な抗酸化剤として、様々な食

品に多く利用されてきた安全な成分です。

<PEP(プロリルエンドペプチターゼ)阻害物質>

PEPは脳の機能を正常に保つ成分の新陳代謝を促しています。

それが何らかの理由で異常に増えると脳の働きがおかしくなりすが、その発生を阻害する物質が含まれています。

<食物繊維の作用>

食物繊維は腸の蠕動運動を促進します。

その結果腸内に残った悪性物質である宿便を排出する効用があります。

また余分な糖や脂肪を吸収、外へ排出する働きもあります。

・糖・脂質の吸収抑制 ・整腸作用 ・便秘解消


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