■発芽玄米の歴史?

発芽玄米、いえ、お米の歴史をご存知でしょうか?

お米が日本に渡来したのは紀元前300年ごろで、その頃から日本は弥生時代に入り、農耕が始まったとされています。日本のあちらこちらで始まった農耕は全国的に広まり、安定したエネルギー源が手に入った日本人はこの後で村を形成し、国づくりが始まるようになります。ただこの頃のお米は今の米とは大分違い、雑穀の一つであったとされます。

平安時代になると現在のお米に近いものが登場してきます。それが、強飯(こわいい)と姫飯(ひめいい)です。強飯はお米を蒸したもので、姫飯は釜でご飯を炊いたものでしたが、実際これらを食べることが出来たのは、上流階級の貴族たちだったとされます。庶民が食べていたのはやはり雑穀や芋粥だったようです。貴族たちが食べていたのも玄米で、実際に白米が普通に食べられるようになってきたのは、実に明治、大正など近現代に入ってからです。

■発芽玄米の商品化

さて、やっと発芽玄米の話に入りますが、発芽玄米が始めて商品化されたのは1998年のことです。信州大学農学部と民間企業による長年の共同開発の結果、商品として出せるほどのものが完成しました。

発芽玄米とは、玄米に手を加えたもので、文字通り発芽させた玄米のことです。ただ発芽といっても0.5〜1.0mmほどのそれこそ「芽が出た?」という程度のものですが、この「芽が出た?」というところがミソです。

さて、発芽玄米も日々開発は続き進化し続けており、初めはただ玄米を水で発芽させたものでしたが、発芽の方法もいろいろな方法が試されていて、また一部外皮を除いたものが出てきたりなど、これからも色々な発芽玄米が誕生しそうで楽しみです。

■お米屋さんは食べない発芽玄米、その対策とは?

さて数々の利点のある発芽玄米ですが、お米屋さんは玄米も発芽玄米もほとんど食べないという話もあります。というのも玄米や発芽玄米の栄養素などにおける優位性は知っているけれど、マイナス面もよく分かっているからだそうです。その理由は

1.お米の生産現場をよく知っている。

2.玄米に残存農薬成分が多く、発芽玄米に雑菌が多く、その処理にさらに薬品が使用されていることを知っている。

3.発芽玄米のもとになる玄米の生産者が明確でないものが多い。

4.美味しいとは思わない。

5.虫歯になりやすい。

6.昔、玄米を主食としていた人々の寿命が短かった。

4〜6については本当かな?と思うところもありますが、2の農薬の件と3の生産者については十分に参考にしたいところです。

現在の稲作では普通の農家で農薬を使うのは、仕方のないことです。白米は精米の家庭で大部分の農薬は除去できますが、玄米は精米過程が少ないために残留農薬があるのは十分に考えられることです。ですから玄米食や発芽玄米を考えるときは、無農薬・有機栽培のお米を考えたいところです。無農薬・有機栽培のお米を確実に手に入れるためには、特定の農家からの直販が一番確実です。


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